積立NISAを月5,000円から始めた話。怖くて当然、でも知らないともったいない

お金

「投資って怖い」と思っていました。正直、今でも少し怖い。でも、知った上で怖いのと、知らないまま避け続けるのは全然違うと気づきました。

入社2年目の冬、同期に「NISA始めた?」と聞かれて、「まだ」と答えた。「もったいないよ、早く始めるほど有利なんだから」と言われた。その言葉が引っかかって、その週末に調べ始めました。

この記事では、投資初心者の私が新NISAを始めるまでに疑問に思ったこと・調べてわかったことを、できるだけ平易に書いていきます。難しい話は抜きにして、「まず何をすればいいか」だけ伝えることを意識しました。

そもそも新NISAって何?

新NISAとは、2024年から始まった「少額投資非課税制度」のことです。難しい名前ですが、要するに「この口座を使って投資すると、利益にかかる税金がゼロになる」という制度です。

通常、株や投資信託で利益が出ると、その20.315%が税金として引かれます。10万円の利益なら約20,000円が税金として消えます。でもNISA口座で運用した利益には、この税金がかかりません。利益がそのまま手元に残ります。

制度の概要をシンプルに整理するとこうなります。

項目内容
非課税期間無期限(2024年の制度改正で恒久化)
つみたて投資枠年間120万円まで(月10万円)
成長投資枠年間240万円まで
生涯投資上限1,800万円
最低積立額100円から(証券会社による)

社会人1〜2年目で始めるなら、まずつみたて投資枠で月5,000〜10,000円の積立から始めるのが現実的です。

「投資は怖い」という気持ちに正直に向き合う

「元本割れするんじゃないの?」「損したらどうするの?」という不安は、ごく自然なものです。実際に損することはあります。投資に元本保証はありません。これは最初に正直に理解しておく必要があります。

ただ、積立投資は「長期間・毎月少額ずつ・分散して買い続ける」仕組みなので、短期投資に比べてリスクが抑えられやすいという特徴があります。

価格が高いときは少ししか買えず、価格が低いときはたくさん買える。この「ドルコスト平均法」と呼ばれる仕組みによって、買い付けの単価が平均化されます。金融庁のデータによると、投資信託を分散・積立で20年保持した場合、元本割れが生じたケースはほぼゼロという結果が出ています(過去実績に基づくものであり、将来を保証するものではありません)。

「損が怖い」という気持ちはわかります。でも、増え続ける物価の中で銀行に置いておくだけでは、実質的な価値が少しずつ目減りしていることも事実です。どちらにもリスクがある、ということは知っておく必要があります。

どこで始めるか:証券会社の選び方

新NISAを始めるには、証券会社でNISA口座を開設する必要があります。NISA口座は一人1口座しか持てないので、最初の選択が重要です。

初心者に特におすすめなのは以下の2社です。

証券会社最低積立額取扱銘柄数クレカ積立向いている人
SBI証券100円283本(業界最多水準)三井住友カードで最大3%還元幅広い銘柄から選びたい人
楽天証券100円270本以上楽天カードで1%還元楽天経済圏でまとめてポイントを貯めたい人

どちらも最低100円から始められ、手数料は無料です。楽天のサービスをよく使っているなら楽天証券、三井住友カードを持っているならSBI証券というのがわかりやすい選び方です。

クレカ積立のポイントにも注目してください。SBI証券×三井住友カードなら、毎月のNISA積立額の最大3%分のVポイントが還元されます。月10,000円積み立てるだけで毎月最大300ポイント、年間3,600ポイント。投資しながらポイ活もできる、一石二鳥の組み合わせです。

何に積み立てるか:銘柄の選び方

「何を買えばいいかわからない」というのが、初心者が一番詰まるポイントです。結論から言うと、よくわからなかったり迷ったりしたのならeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、通称「オルカン」一択で問題ありません。

オルカンは世界約50カ国・約3,000社に分散投資する投資信託で、信託報酬(運用コスト)が年0.05775%と業界最安水準。「世界経済全体に投資する」シンプルさが、長期積立に最も向いています。SBI証券・楽天証券どちらでも購入可能です。

もう一つ人気が高いのがeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)です。アメリカの主要500社に投資する商品で、過去の実績は非常に好調です。ただし米国に集中するため、オルカンより分散度は低くなります。

迷うなら「オルカン一本」でも十分です。銘柄選びに時間をかけるより、早く始める方が長い目で見て有利です。

月5,000円、10年後・20年後のシミュレーション

実際にどれくらい増えるのか、年率5%で運用できた場合のシミュレーションです(あくまでシミュレーションであり、将来の運用成果を保証するものではありません)。

積立額10年後20年後30年後
月5,000円約77万円(元本60万)約205万円(元本120万)約416万円(元本180万)
月10,000円約155万円(元本120万)約411万円(元本240万)約832万円(元本360万)
月30,000円約466万円(元本360万)約1,233万円(元本720万)約2,497万円(元本1,080万)

月5,000円でも20年続ければ、元本の1.7倍近くになる計算です。そしてNISA口座なら、この利益に税金がかかりません。早く始めるほど、この複利効果が大きくなります。

始め方のステップ:口座開設から積立設定まで

  1. 証券会社を選ぶ(SBI証券か楽天証券が初心者向け)
  2. 口座開設の申し込み(マイナンバーカードまたは通知カードが必要)
  3. NISA口座の開設手続き(同時に申し込みできる)
  4. 積立銘柄・金額を設定する(まずオルカンで月5,000円から)
  5. あとは放置でOK(自動で毎月積み立てが続く)

口座開設は最短即日〜1週間程度かかります。マイナンバーカードがあれば、スマホだけで完結します。

最後に:「怖い」まま始めていい

私は今でも、積立の残高がマイナスになった月は少し不安になります。でも、毎月自動で積み立てが続いている間は、基本的に放置することにしています。

長期積立の大敵は、「不安になって途中で売ってしまうこと」です。下がったときも、上がったときも、淡々と積み立て続けること。それが積立投資の正しい使い方です。

「怖い」という感覚は、知識が増えると少しずつ薄れていきます。まず口座を開けて、月5,000円だけ積み立ててみる。それだけで、あなたは「何もしていない自分」より確実に一歩先を行けます。

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※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・投資を勧めるものではありません。投資は自己責任で行ってください。

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