「毎月働いているのに、お金が全然貯まらない」
社会人2〜3年目になると、こういう焦りが出てきます。1年目は「まず仕事に慣れることで精一杯」だったのが、少し余裕が出てきた頃に自分の財布を見てみると——思ったより貯まっていない。
私がそうでした。入社2年目の秋、通帳を開いたら残高が入社直後とほぼ変わっていなくて、軽くパニックになりました。毎月それなりに働いているのに、なぜ?
この記事では、社会人2〜3年目に多い「お金の不安」をFP2級の知識と自分の経験をもとに整理します。
この記事を書いた人 なゆた|北海道出身・東京在住の会社員。FP2級保有。上京4年目。
なぜ手取り20万円台でも貯金できないのか
原因は収入が少ないことより、「気づかないうちに出ていくお金」が多いことがほとんどです。
社会人になって増えるお金の出口は3種類あります。
① 固定費の増加 一人暮らしを始めることで、家賃・光熱費・通信費・保険料など毎月自動的に出ていく固定費が一気に増えます。しかも一度設定すると意識しにくいため、「払っていることを忘れる」支出になりがちです。
② 交際費・娯楽費の増加 社会人になると飲み会・旅行・外食など、学生時代より交際費が増えます。断りにくい場面も多く、気づくと月1〜2万円が交際費になっていることがあります。
③ 「とりあえず残ったら貯金」の罠 先に使ってから残りを貯金しようとすると、残りはゼロになります。貯金は「先取り」でないと機能しません。
チェックリスト:あてはまるものはいくつありますか?
- スマホが大手キャリアのまま(月5,000円以上)
- 使っていないサブスクが1つ以上ある
- 入社時に勧められた保険に加入したまま見直していない
- 給料日に「まず貯金」していない(残ったら貯金にしている)
- NISA口座をまだ開設していない
- クレジットカードを現金代わりに使っていない(現金払いが多い)
- 自分の毎月の固定費の合計額を把握していない
3つ以上あてはまるなら、対策の余地が大きいです。
解決策①:固定費から手をつける
お金の不安を解消する最初の一手は、固定費の最適化です。固定費は一度見直せば毎月自動的に節約が続くため、コスパが最も高いです。
スマホ代(最優先)
大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、月4,000〜5,000円の節約になります。年間で5〜6万円の差です。「電波が心配」という方も、ahamo・Y!mobile・UQモバイルのようなキャリア系サブブランドなら品質はほぼ変わりません。
サブスク
動画・音楽・クラウドストレージ・雑誌など、気づかないうちに複数契約していることがあります。クレカの明細を1ヶ月分確認して、使っていないものを解約するだけで月1,000〜3,000円浮くことがあります。
保険
入社直後に勧められて加入した保険が、実は不要だったというケースは珍しくありません。社会人になると健康保険・傷病手当金などの公的保障が充実するため、民間保険は「公的保障で補えないリスクだけ」に絞るのが基本です。
固定費の削り方の優先順位についてはこちらの記事でまとめています。
解決策②:貯金を「先取り」に変える
「残ったら貯金」は機能しません。給料が入ったら最初に一定額を別口座に移す「先取り貯金」に切り替えてください。
目安は手取りの10〜20%。手取り20万円なら月2〜4万円を先取りする。最初はきつく感じても、残りで生活する習慣がつくと意外と慣れます。
貯金口座は給与口座と別の銀行に作るのがおすすめです。「すぐに引き出せる距離」に置かないことで、使いにくくなります。
解決策③:NISAを始める
貯金だけでは「お金が増えない」時代です。物価が上がり続ける中で、銀行口座に置いておくだけでは実質的な価値が目減りします。
NISAは「投資の利益に税金がかからない」国の制度で、月5,000円からでも始められます。2〜3年目でNISAを始めると、30代・40代の資産額が大きく変わります。
どの証券会社で口座を開くかについてはこちらの記事で整理しています。
解決策④:収入を上げることも選択肢に入れる
固定費を最適化して先取り貯金を仕組み化しても「そもそも収入が少ない」という場合は、収入を上げることを視野に入れるタイミングです。
社会人2〜3年目は転職市場での評価が高い時期です。「辞めたいわけじゃないけど、外の相場を知っておきたい」という段階でも転職サイトに登録する価値はあります。
転職サービスの選び方についてはこちらの記事、登録してみた体験談はこちらの記事で書いています。
「お金の不安」は知識で9割解消できる
2年目の秋に通帳を見てパニックになった私が、その後FP2級を取ってお金の仕組みを学んだことで感じたのは「不安の正体は知識不足だった」ということです。
固定費の見直し・先取り貯金・NISA——この3つを実行するだけで、手取り20万円台でも毎月確実にお金が積み上がるようになります。難しいことは何もありません。最初の一歩を踏み出すかどうかだけです。
今日できるアクション3つ
- クレカの明細を見て、使っていないサブスクを1つ解約する
- 給与口座とは別に貯金専用口座を作り、先取り設定をする
- NISAの口座開設ページを開いて、申込みを完了させる
どれも今日中にできることです。
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本記事はFP2級保有者が執筆していますが、個別の資産運用・投資に関するアドバイスではありません。投資は自己責任で行ってください。
