電気・ガス会社の乗り換えを調べたら、思ったより複雑だった話

お金

固定費の見直しをひと通りやってみて、最後に残ったのが電気代とガス代でした。

スマホとサブスクを見直した後、「次は電気代も安くなるのかな」と思って調べ始めたのが2026年の春。ちょうど政府の電気代補助金が終わって再エネ賦課金も過去最高水準になり、「電気代が上がった」という話をよく聞くようになった時期です。

この記事では、電力・ガス会社の乗り換えについて、一人暮らしの視点で調べてわかったことをまとめます。「乗り換えるべきか」「どこに気をつければいいか」を正直に書きます。

私は電力会社を乗り換えていませんが、FP2級の知識も踏まえて情報を整理してみます。

まず現状:東京の電気代、2026年はなぜ高いのか

2026年時点で電気代が「高い」と感じている方は、気のせいではありません。2025年10月以降、政府による電気代の補助金(激変緩和措置)がなくなり、再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)も2026年4月分から過去最高水準の3.98円/kWhになっています。

再エネ賦課金とは、太陽光発電などの普及を支援するために電気の使用量に応じて全ユーザーが負担する料金です。電力会社を変えても同じ金額がかかるため、この分は節約できません。

一人暮らしの月間電気使用量を160kWhとした場合、再エネ賦課金だけで月約637円(年間約7,600円)の負担になっています。これは2〜3年前と比べると倍近い水準です。

新電力に乗り換えると、どのくらい安くなるか

東京電力エリアの一人暮らし(30A・月160kWh想定)で試算すると、東京電力(スタンダードS)から新電力に乗り換えた場合の節約額の目安は以下の通りです。

サービス名特徴節約の目安注意点
CDエナジーダイレクト
(シングルでんき)
関東限定・一人暮らし専用プランあり。電気+ガスのセット割が充実年間数千〜1万円程度関東(東京電力エリア)のみ
オクトパスエナジー
(シンプルオクトパス)
イギリス発・東京ガスと共同運営。新規申込で7,000円キャッシュバックあり(時期による)年間数千〜1万円程度+キャッシュバック燃料費調整額の上限なし
東京ガスの電気ガスとセットで契約すると割引。知名度・安定性が高いガスセットで年間数千円程度電気単体では割安感が薄い場合も
楽天でんき楽天ポイント還元。楽天経済圏ユーザーに有利ポイント還元込みで年間数千円相当ポイント活用前提の計算になりやすい

※上記は東京電力エリア・一人暮らし想定の目安です。実際の節約額は使用量・契約アンペア・居住エリアによって異なります。各社の公式シミュレーターで確認してください。

新電力への乗り換え、注意すべきこと

「安くなるなら乗り換えよう」と思う前に、知っておきたいリスクが2つあります。

① 燃料費調整額に上限がない会社が多い

東京電力などの大手電力会社は燃料費調整額に上限が設けられていますが、新電力の多くは上限がありません。燃料(石油・天然ガスなど)の価格が高騰すると、そのまま電気代に反映されます。2021年1月には電力需給のひっ迫で市場連動型プランの電気代が急騰したケースもありました。「普段は安いが、高騰時に跳ね上がるリスクがある」という点を理解した上で契約することが重要です。

② 一括受電マンションは乗り換えできない

マンション・アパートの一括受電契約(建物丸ごと1社と契約している状態)の場合、入居者が個別に電力会社を選ぶことができません。引越し前・契約前に不動産会社または管理会社に確認してください。東京都内の賃貸では一括受電物件も少なくありません。

ガス会社の乗り換えについて

都市ガスも2017年から自由化されており、東京ガス以外の会社に乗り換えることができます。ただし以下の点に注意が必要です。

  • プロパンガスは対象外:都市ガスが通っていない物件(プロパンガス使用)は対象外です
  • 電気とセット契約がお得:CDエナジーや東京ガス(電気)など、電気+ガスのセット割が関東では充実しています
  • 節約額は小さめ:一人暮らしのガス代は月1,500〜3,000円程度で、乗り換えによる節約は月数百円が現実的です

「乗り換えるべきか」の判断基準

調べた結果、私が出した結論はこうです。

状況判断
1〜2年以内に引越し予定がある乗り換えより引越し先で新規契約する方が手間が少ない
一括受電マンション在住乗り換え不可。確認だけしておく
電気+ガスをまとめて見直せるセット割を活用すると節約効果が大きい。検討する価値あり
楽天経済圏・au経済圏をすでに使っている楽天でんき・auでんきはポイント還元で実質お得になりやすい
燃料費高騰リスクが不安燃料費調整額に上限がある大手か、上限付きのプランを選ぶ

スマホやサブスクと違って、電気・ガスの乗り換えは「節約額が年間数千〜1万円程度」です。効果がないわけではありませんが、スマホ乗り換えの年間約48,000円削減と比べると優先順位は下がります。他の固定費を見直した後に、余裕があれば検討するというのが現実的な順番だと思っています。

まずはスマホやサブスクを見直しましょう。
👉 スマホ代、月6,000円払ってた私が1,980円になるまで
👉 使ってないサブスク、いくら払ってる?クレカ明細を見て青ざめた話

まず確認すること:自分の物件が乗り換え可能かどうか

電力会社の乗り換えを検討するなら、最初のステップはこの2点です。

  1. 一括受電かどうかを確認する(管理会社または不動産会社に問い合わせ)
  2. 現在の電気使用量を確認する(電力会社のアプリ・Webで過去12ヶ月の使用量を確認)

使用量がわかったら、各社の公式シミュレーターで節約額を試算してみてください。「エネチェンジ」など一括比較サービスを使うと複数社を同時に比較できます。

📌 固定費全体の優先順位はこちら
電気・ガスの見直しは固定費改善の中では優先度が低めです。まずスマホ・サブスクから手をつけるのが効率的。固定費全体の削りやすい順番をまとめています。
👉 東京一人暮らしの固定費ランキング・削りやすい順に並べた

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