演奏する側に立つと、様々なグッズが必要になることに気づきます。テンポを確認するためのメトロノーム、楽譜を見ながら演奏するための譜面台、指示を演者に行うための指揮棒などがあります。
様々な商品が販売されており、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。ここではメトロノーム・譜面台・指揮棒を選ぶポイントとともに、長く使い続けられるおすすめの商品を見ていきましょう。
メトロノーム
選ぶポイント
メトロノームには大きく「振り子式」と「電子式」があります。
振り子式のメトロノームは学校の音楽室に置いてあるような、昔ながらのタイプです。振り子の動きに合わせて音でリズムが取ることができるのはもちろん、振り子の左右に揺れる動きでもリズムが取ることができます。
正しいリズムを刻むためには、水平な場所に置く必要がありますが、オーソドックスで使いやすいという特徴があります。また、ゼンマイで動作するため電池交換が不要なのは嬉しいですね。
電子式のメトロノームは、振り子式と異なり電子音でリズムを刻みます。主に電池で動作するため、置き場所を選びません。
電子式のメトロノームはイヤホンを差すことができるものが多く、夜の練習にも使えますね。また、クリップ付きで服などに付けることができるタイプ、チューナー機能を搭載しているタイプなどがあります。
おすすめの商品
日工の振り子式メトロノームは有名です。こちらはゼンマイだけでなく、コンセントからの電源供給や乾電池でも駆動させることができるので、とても便利です。
木目のシックな見た目は、インテリアとしても高級感を感じさせます。
SEIKOの振り子式メトロノームも有名です。
熟練した職人が手作業で、塗装から乾燥、磨きを繰り返し、ひとつひとつ丁寧に仕上げられています。ピアノブラックのカラーリングは、ピアノとセットに置けば部屋の統一感も出ますね。
電子式メトロノームではBOSSがおすすめです。
オリジナルのリズムパターンが作成できるノートミキシング機能があり、こだわりの練習が可能です。もちろんミニジャック・標準ジャックがあり、ヘッドホンに接続することもできます。
譜面台
選ぶポイント
譜面台を選ぶ大きなポイントは「持ち運びやすさ」か「安定感」のどちらを重視するかという点です。
多くの譜面台は鉄製で、比較的重量があります。室内で使う目的として安定感がありますが、持ち運ぶには不便です。アルミ製やニッケル製のものであれば、重さでいえば、鉄製に比べて半分未満と、かなりの違いがあります。
他にも、譜面台の高さや角度を変えるためにはネジ式の固定具を調節する必要があるのですが、ワンタッチで調節できる商品もあります。欲しい機能を見定めてしっかり選ぶことで、練習の効率も大きく上がります。
おすすめの商品
YAMAHAのこちらの譜面台は、アルミ製で軽量にも関わらず丈夫な作りとなっており、長く使うことができます。譜面台は意外と壊れやすいので、長く使えるのは嬉しいですね。
特徴としてはワンプッシュ角度調整機能を備えている点です。譜面台の角度は、通常ねじで回すタイプが多いのですが、YAMAHAの303はボタン式となっており、ワンプッシュで調節可能です。
指揮棒
選ぶポイント
一般的な指揮棒は長さが20 cm〜50 cmのものがあり、その中でもよく使用されているものは30 cm~40 cmのものです。指揮棒が長すぎると、指揮棒に振り回されてしまい、コントロールしにくくなってしまいます。逆に短すぎても指揮棒を持つ意味がなくなります。
指揮棒のグリップは材質と形状が異なります。主に使われている材質としては、コルク、エボニーやローズウッドなどの木、他には金属製(純銀!)のものもあります。材質の違いは手の感触だけでなく、指揮棒の重心に大きな影響を与えます。
指揮棒の材質には、木製やカーボングラファイト、グラスファイバーなどがあります。カーボングラファイトやグラスファイバーは折れづらく、木製は折れやすくなっています。折れやすい方が怪我に繋がりにくく、安全性に配慮しているといえます。
指揮棒の色も目的や場所により複数揃えておくのが普通です。ホールなどバックが暗くなっている場合には、白い指揮棒の方が見やすく、屋外など明るい場合は、白だと背景と同化してしまい、見えづらくなります。
選ぶ上で最も重要なポイントは重心の位置です。木のグリップはコルクよりも重く、重心は手元側に、コルクは真ん中寄りになります。
おすすめの商品
PICKBOYのFT-1000は日本製の指揮棒です。グリップはブライヤーウッド、シャフトはカーボングラファイトからできています。
長さは約30 cmであり、「しっかりと振る人」に好まれているタイプです。
MOLLARDは指揮棒や指揮棒のケースを扱っている、高級志向の海外メーカーです。指揮棒の素材は最高級のものを使用しており、指揮棒の扱いやすさ・バランスにこだわっています。
MOLLARDの指揮棒にはPシリーズとSシリーズがあります。SシリーズはグリップがPシリーズより大きく、重心はつけ根の付近です。