会社にお勤めの方にとって、1年の中でも数少ないお楽しみがボーナスですよね。社会人歴のある方はもちろん、新入社員の方も寸志とはいえ、もらえることに少し浮き足立っているのではないでしょうか?今日はそんな「ボーナス」と「貯金」に関する話題です。
ボーナス、どうしよう?
みなさんの周りでも、「ボーナスが入ったらこれを買おう!」「休暇中の旅行先を予約しよう!」という会話が聞こえてくるかもしれませんね。きっとみなさんもボーナスをどのように使おうか悩んでいるかもしれませんね。
そんな中、私があえて言いましょう。
ボーナスを貯蓄に回すことは悪くない!
本当はいくら使う予定?
私の場合、確実にボーナスを使う予定があるのは、
- 追加で払わなければならない社会保険料
- ボーナス払いにした会社用スーツなどの必要品
ぐらいです。本当に。それ以外にはほとんど使う予定がありません。
人によってはマストの支出として、新生活や引越しの支払いを繰り延べていた費用や、家のローンの支払いなどあるかもしれませんが、私はそのようなイベントはなかったので。。
っていうかいくら貰えそうなの?
都会では、会社からは多分70万円弱くらい、だと思います。業績次第で不確定要素が大きいのでなんともいえません。2019年夏を例にすると、世間的には、上場企業の全産業平均で去年より0.7%増加の約75万円となっているようです。(「一般財団法人 労務行政研究所」の調査より)
もしかすると、本業以外で毎日のランチ代くらいの収入がある方もいるかもしれませんね。
なぜ、貯蓄なのか?
ミニマリスト思考(単なるケチとも)の私からすれば、むしろ逆にボーナスもらって何に使うの?くらいの意識です。遊ぶのも結構、学ぶのも結構ですが、お給料で生計を立てている会社員って正直、支出の自由度があまりないじゃないですか。月々もらえるお給料の中で生活費はじめ諸々やりくりしているはずですから、年2回ボーナスをもらっても、あまり使い道がないというか、使い道がわからないというのが私の金銭感覚です。
ちなみに私は銀行口座の通帳に記帳するたび、金額が増えるのを見て(・∀・)ニヤニヤしてしまう残念な人種です。確定拠出年金の口座はありますが、最近の市場環境では運用状況も(´・ω・`)ショボーン、という感じです。消費していないのに保有資産の価値が下がってしまうことは、とても損に思えてしまいます。
貯金は損なのか?
少し真面目な話になりますが、よく世間で言われていることですが、「貯金は投資よりも損している」という説は果たして正しいのでしょうか?
投資の方が得であるという主張は次の根拠に基づいています。
「物価が上がるなら、現金で持っていることは額面上の価値が変わらなくても、実質的な価値が目減りする。」
つまりインフレ下では預貯金で資産を保有しているよりも、物価との連動性の高い株式投資や、普遍的な価値が変わりにくい純金で持つと良いということです。通常、健全な経済成長下では緩やかなインフレ(物価の上昇)が続くことが一般的です。
しかしこの主張には重大な欠陥があります。日本は世界の先進国と比べ、物価上昇率が著しく低いのです。この事象には様々な理由があるのですが、いずれにしろ日本は他国よりインフレが起きにくい国なのです。
ちなみに「日本 インフレ率」などのワードで検索サイトで調べると、「日本のインフレ率の推移」などのグラフなどが出てきますが、この表現は誤解や混同を招きうるため、敢えてここでは定量的なものを取り上げません。
短期的には日本固有の事情を踏まえれば、「日本人が円で預貯金を持つことは、足元では損であるとはいえない」と思われます。もちろん今の日本はマイナス金利下、預貯金につく利息はほぼゼロですが、投資も価格変動のリスクに対して十分なリターンが得られにくいことを考えれば預貯金は悪くない選択肢になります。
とはいえ、いずれ投資の決断は必要になる
念のため書いておきますが、預貯金は金額が大きく減らない代わりに、大きく増えもしません。リスクを取らない選択肢になりますから、資産を大きく増やしたい人はリスクをとらなければならなく、元手によってはレバレッジをかけるような方法も必要となります。
また、長期的には将来を見据え資産を運用することで保有資産を増加させたいと誰もが思うものです。しかし運用経験がないまま闇雲にお金を投じることはお勧めできません。プロが巣喰うマーケットは自分の先入観だけで勝てる程甘くありません。実績のある投資信託やサービスといった投資のプロを活用するのが懸命です。
初心者の方に人気の商品はバランス型の投資信託と呼ばれていれるものです。これはひとつの投資信託で数種類の資産へに投資することにより、手軽に資産の分散効果のメリットを享受できるというものです。また、最近ではAIを活用した投資信託やロボアドバイザーなどのサービスもあります。特に「WealthNavi」や「THEO」などのロボアドバイザーは一度お金を預ければ、あとは自動で資産運用してくれますので、これから投資を初めてみようという方にもぴったりのサービスといえるでしょう。
「WealthNavi」と「THEO」の大きな違いとして、WealthNaviにはDeTAX機能があります。DeTAX機能とは、自動的に税金を最適化する機能です。配当金を受け取ったとき・売却益が出たときには税負担が発生してしまうことがあります。WealthNaviでは税負担が大きくなることを防ぐために、リバランスの際に口座全体の状況を見て、税負担が少なくなるように自動で調整を行ってくれます。
中級者以上の方が多く選ぶ商品はアクティブ型の投資信託と呼ばれていれるものです。これは市場全体以上の運用成果を目指し、ものづくりやテクノロジーといった「テーマ選定」や、高配当あるいは割安となっている「銘柄選択」などを行った上で投資するというものです。言い換えれば、尖った投資信託により、市場平均以上の運用成績を狙うというものです。
アクティブ投資信託は市場の見通しに自信がある方に特に人気です。また投資信託を通して投資することで、個別銘柄を持つよりも低額で分散のメリットを得ることができます。
注:投資は自己の判断のもとで行ってください。投資には元本割れの可能性があります。
結局ボーナスって何に使うのがおすすめ?
ここまでの記事で消費は悪、みたいな布教をしてしまっていますが(笑)、私自身、ボーナスは少しくらい趣味に使おうと思っています。新しい釣り用具の購入とか、少し美味しいものを食べにいくとか、自分のためになる消費をしようかなと。
もちろん周りの人にボーナスの使い方を勧めるのであれば、あなたのため、それも将来のあなたのためになる投資を、と言うでしょう。例えば、資格や教養を得るための勉強、海外の文化に触れるための旅行など、「消費」よりも「将来への投資」ということです。それも若ければ若いほど、自分への投資は未来の自分にとってより大きく役立つことになるでしょう。