高い還元率のクレジットカードといえば〇〇というように、クレジットカードの種類によって還元率が異なることは多くの人に認知されるようになってきました。しかし、そこには落とし穴があり、ポイントの還元率が高いという点だけでクレジットカードを選ぶと失敗し損してしまうことがあります。ここでは、還元率でカードを選ぶ際の注意点を見ていきましょう。
還元率の高いクレジットカードとポイントの関係
政府主導のキャッシュレスキャンペーンもあり、クレジットカードの利用が増えた方も多いかと思います。クレジットカードを選ぶ際、多くの人はその「還元率」に注目しますが、実はその還元率の内容に注目する必要があるということはあまり知られていません。
例えば高い還元率を誇るクレジットカードとして有名なもので「リクルートカード」が有名です。リクルートカードはその還元率が1.2%という、一般カードとしては高い還元率なっています。年会費無料かつリボ払いや利用場所などの条件がないにもかかわらず、この還元率は最高水準であるといえますが、リクルートカードの利用で得られるのは「リクルートポイント」というポイントである点が注目です。
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実は、リクルートポイントを使えるのは、リクルート傘下のECサイトである「ポンパレモール」や「ホットペッパー」といったサイトに限られているのです。仮にポイントが貯まっても、使いたいサービスがなければ、本来は必要ないサービスや商品を購入してポイントを「消化する」ことになるため、高い還元率も有効に使うことができません。
ポイントによって利用勝手が異なる
世の中には様々なポイントの種類があります。有名かつ使いやすいものでいえば、Yahoo系列やファミリーマートで使える「Tポイント」、NTT Docomoが発行する「dポイント」、ローソンで使える「ポンタポイント」などがあります。
実は先ほどのリクルートポイントは、ポンタポイントやdポイントへ交換することができます。これらのポイントを使って生活をしている場合、リクルートカードは最良の選択肢のひとつになりえるでしょう。
生活スタイルによりお得なカードは異なる
先ほどのリクルートポイントの例は「還元率だけでなくポイントの種類を吟味しましょう」という内容でしたが、今度は「クレジットカードを使う金額を考えておきましょう」という例です。
あまり有名ではありませんが、「日本盲導犬協会カード」というクレジットカードがあります。このカードは年会費(税抜)1,250円ですが、前年度に300万円以上の決済をすることで、翌年度のポイント還元率が1.575%まで上げることができるため、使い方次第では最も還元率の高いカードになります。しかし、決済額が少額の場合、還元率は1%に満たない程度となります。年会費無料のカードでも還元率1%は多いですから、年会費の分だけ損となってしまいます。
日本盲導犬協会カードでポイント還元率が1.575%となるのは、実はポイントとして「Jデポ」と呼ばれるポイントに交換した場合の還元率です。Jデポに交換できるのは1,000ポイントからとなっており、有効期限は獲得から2年となっています。消費額が少なく、2年間で1,000ポイントがたまらない場合つまり10万円未満の決済しかしなかった場合には、貯めたポイントは何にも引き換えることができず消滅してしまいます。そのため、実質的に還元率が0%となってしまう恐れがあります。イオンカードの「ときめきポイント」や、JCBカードの「Oki Dokiポイント」など、提携先によっては最低交換単位が定められているポイントは多くありますので、入会前にその是非をよく検討することが重要です。
ポイント交換時のレート優遇キャンペーンや、ポイント支払い時にキャッシュバックされるキャンペーンなどで恩恵を得ることはできなくなりますが、前述したような損失が起こる可能性や、ポイントの使い道を考えて時間をロスすることはなくなります。
ポイントの交換先や使い道、有効期限などを考えるのが煩わしい場合、ポイントではなく「請求額の1%が自動で割引」という形で還元される、P-oneカードなどのカードを使うのも一つの方法でしょう。
まとめ
還元率だけではなく、自分にとって必要な選択肢をよく考え、今後つきあっていくメインカードを選ぶことが重要です。次の記事では年会費が無料で還元率の高いカードを比較してますので、ぜひ自分になったカードを見つけて利用してみてくださいね。