家庭にとって大きなイベントのひとつが子供の受験だ。小中学校や高校受験はもちろんだが、大学受験は人生を左右しかねない多感な年齢の時期に立ちはだかる。そんな大学受験でも、最近は勉強方法が変わろうとしていることをご存知だろうか?今日は受験における学校・予備校・Youtubeの役割について紹介していきたい。
受験勉強の方法が変わろうとしている?
受験といえば家庭にとって大きなイベントのひとつだ。子供が競争の荒波に揉まれていき、自らの力で乗り越えることができるかは親としても大きな心配事だ。
さて、インターネットの世界に明るくない親の世代にとって、学校・予備校・Youtubeの役割分担といっても想像できないだろう。センター試験の制度が変わるとかそういういった話ではない。学校や受験予備校に求められる役割が変わってきたという話題だ。
まずはYoutubeの変遷から話をしていこう。
Youtubeの教育系コンテンツが増えた
Youtubeといえば様々な動画を見ることができるWebサービスだ。世界中の様々な人が自ら動画を作成し、その動画コンテンツを公開している。
動画にはGoogle広告をつけることができ(そもそもYoutubeはGoogleに2005年に買収されている)、動画に広告をつけるとその再生数に応じて、動画投稿主は広告収入を受け取ることができる。Youtubeの広告収入で生計を立てる「Youtuber」という職業も登場した。
「企画系Youtuber」「炎上系Youtuber」など様々なジャンルが確立される中、「教育系Youtuber」というジャンルが開拓されてきた。教育系Youtuberとは、文字通り勉強に関するコンテンツを中心に動画を作成・公開している。
初期こそコンテンツは大学数学・大学物理にフォーカスしたマニアックなコンテンツやシミュレーション動画が中心だったが、ある時期から大学受験勉強にフォーカスした内容で動画を投稿する人々が増えてきた。
有名な教育系Youtuberとしては「鈴木貫太郎」「予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」」「PASSLABO in 東大医学部発「朝10分」の受験勉強cafe」などのチャンネルがあげられる(敬称略)。内容を見てみるとわかるが、難関大学の厳選された入試問題や大学受験の勉強方法を解説しており、コンテンツは皆さんが想像するものより遥かにレベルが高い。プロの高校教師や予備校教師の授業にも勝るようなクオリティとなっている。
私自身も旧帝大の難関学部出身だが、もし高校時代にこのようなサービスがあれば、ぜひ利用してみたかったと感じた。
学校・受験予備校・Youtubeの関係
教育系Youtuberの動画内容は「クオリティが高く」「無料で」「いつでも見ることができる」という特徴がある。受験予備校であっても有名講師であれば時間をかけて授業を受ける価値もあるが、果たして内容だけでYoutube動画の内容に勝てるのかは甚だ疑問だ。また、学校に至っては、受験勉強においてどのような役割を果たせるだろうか。
Youtubeの役割
先も述べたように教育系Youtuberの動画内容は極めてレベルが高い。難関大学受験でつまづくポイントやテクニックは、いくつか動画を見ることでほぼ網羅できる。しかもコンテンツは時間を問わず無料で見れるから、その地位は今後ますます高くなっていくだろう。
とはいえYoutubeは一方通行のコミュニケーション、つまり視聴者にとっては受け身のコンテンツである点が課題だ。とはいえ、既存のサービスでも動画のコメント機能やTwitterなどのSNSを駆使して双方向のコミュニケーションが可能だから、今後どのようにコンテンツが進化していくか注目だ。
学校の役割
学校が果たす役割といえば、やはり教師や仲間との関わりだ。同じ困難に一緒に頑張る仲間ほど心強いものはない。そういった精神的な面がパフォーマンスに与える影響は大きい。また日々の授業や生活リズムなど、高校生らしい生活を送るには欠かせないものである。
もちろん部活や学校行事を通して充実した高校生活を送ることも、この時代にしかできないかけがえのない経験だ。
受験予備校の役割
では受験予備校が果たすべき役割とは何なのだろうか?これまでは大学受験のプロが、受験におけるノウハウを余すことなく伝える場としての機能が求められた。しかし、その役割はYoutubeの占める領域が増えてきた。
おそらく今後の受験予備校に求められるのは、個人個人に対するきめ細やかなサポートだ。個々の習熟度の確認やレベルに合わせたカリキュラムの設定など、学校では手が回らないような点が求められてくる。また、学校では打ち明けにくいような受験の悩みを共有するなど、より精神的な面でのサポートの重要度が増すだろう。
受験時の家庭の役割
このような時代の変化とともに受験にあたっての家族の心構えも変わってくる。
子供が動画を見ているからといって、それが必ずしも遊んでいるとは限らないし、予備校に行くから成績が上がるものではないかもしれない。
それでも家族がサポートできることは昔と変わらず、勉強する環境を整え、子供を見守ってあげることだと言えるだろう。