6月になり、大学入学や新社会人の方も新しい生活に慣れてきた頃でしょうか?交友や付き合いも広がり、交際費などまとまった支出も増えてきたかと思います。今日はそんな支払いに便利な「クレジットカード」に関する話題です。
そもそもクレジットカードとは?
クレジットカードは何かを購入したいときに提示することで、カード会社が代わりに支払いをしてくれる便利なものですよね。カード1枚で現金の代わりに決済できるという仕組みは以下のようになっています。
クレジットカードを購入時に提示することで、カード加盟店であるお店ではクレジットカードの信用を元に商品を提供します。カードの支払日になると購入者はカード会社へ代金を支払い、お店も商品の購入代金を受け取るという仕組みなっています。
ここで忘れてはならない点は、カード会社からカード加盟店へ支払う金額は手数料分を引いた金額であるということです。
カード会社は加盟しているお店から決まった比率の手数料を受け取っています。
おおよそですが、VISAやMastercardでは3%、JCBやAmerican Express、Dinersでは5%程度の手数料をお店からクレジットカード会社へ支払っているのです。この手数料は店の業種(飲食店は高い)や規模(大企業か中小・個人商店か)により異なっていますが、おおよそVISA・Mastercard以外が高めです。
では、お店は手数料を支払わなければならないにも関わらず、なぜクレジットカード決済を導入しているのでしょうか?それには以下のような理由が考えられます。
- 現金より客単価が高い
- 買うつもりのなかったものを買ってもらえる
- お釣りがなくなる
- 保管する現金が減るのでセキュリティリスクが減る
特に、全体の傾向としてはカード払いの客は有意に単価が高いというのが、大きな理由です。
なお、カード支払いの有無により、カード加盟店が別途追加料金を購入者へ請求することや金額を変えることは、規約によりできないことになっています。
では購入者にとってクレジットカードを使うメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
メリット①支払いのタイミングを調整できる!
クレジットカードは商品を購入したタイミングからカード会社の引き落としタイミングへ支払いのタイミングを調節できるというメリットがあります。まとまった支出があるとき、例えば「給料日以降なら余裕があるんだけどなぁ・・・」と感じたことはありませんか?
また金融の理論的な観点から言えば、同じ金額なら将来に支出を繰り延べることができるのであれば、繰り延べた方がお得となります。詳しくは「現在価値」で調べてみてください。
メリット②ポイントにより実質お得!
クレジットカードには利用額に応じたポイントが加算されるものが多くあります。種類によっては支払にポイントを充当できるものもあり、ポイントは実質的に商品の割引として利用できるということです。単純な還元率でいえば、ポイントが支払額の1%以上つくかというところがカードを選ぶ基準になります。
なおカード支払いの有無により購入代金を変えることはできないということは、逆にいえば、商品の価格は手数料込みでの金額となっているということです。支払いにクレジットカードが使えるのであれば、支払いとして選ばないことは損ともいえます。
メリット③見栄を張れる!
大人数の飲み会など、まとまった支出をカードで払うこともあるかと思います。このとき、自分が思っている以上にどんなクレジットカードで支払っているのか見られているものです。過度に見栄を張ることは禁物ですが、マイナスの感情を生むよりは、ちょっといいなという感じぐらいのクレジットカードで支払いたいものです。
適切なクレジットカードは過剰に見栄を張っていると思われることなく、わかる人が見れば「そのカードいいね!」と好印象を与えるためおすすめです。
クレジットカードの注意点
ここまでクレジットカードのメリットを紹介してきましたが、カードを使う上で注意しなければならない点もあります。
- リボ払いの利用
- カードの年会費
- セキュリティ
1点目はリボ払いの利用についての注意です。リボ払いは一括払いや分割払いといった支払い方法の一種であり、月々のカード会社への支払額を一定額とすることで、月々の支払いの負担を減らすものです。実体としては非常に高い金利を支払うことになり、支払い総額は高額となりますので、注意が必要です。
2点目は年会費の支払いが発生するカードがあるというものです。これはサービスの提供の代わりにカードを保有しているだけで一定の費用が発生するというものです。いくら利用額に応じたポイントが還元されるからといっても、年会費が高額であれば、支払い額はカードを使わない場合よりも多くなってしまいます。ただし、年会費にはクレジットカードによる保険やコンシェルジュサービスが含まれており、どのくらいの金額であれば満足できるかという基準は人により異なります。
3点目はセキュリティの問題です。クレジットカードの不正利用や個人情報流出のニュースが報じられることもありますが、本来自分が利用していないはずの請求が不正利用により請求されてしまうということです。不正利用についてはカード会社も目を光らせており、不正利用であることを通報すれば、支払いを回避することも可能です。とはいえ、一度不正利用されるとカード番号の変更などかなり手間がかかることになりますので、不正利用対策が進んでいる会社のカードを選択することや支払先であるカード加盟店が信頼できるかを確認することが重要です。
クレジットカードの選び方は?
どのクレジットカードにも長所・短所はあり、1枚のクレジットカードで全てを網羅しているものはありません。サービス、ポイント還元率、ステータスという観点で、メインとなるカードに加え、必要となる用途でサブとなるカードを保有していくことがベターといえます。
ちなみに私も複数のカードを保有しており、メイン使いとそれ以外のいくつかの用途になっています。現在は特徴に応じて6枚のクレジットカードを使い分けているのですが、そのあたりの話はまた今度。