ポケットWiFiは手軽に持ち運ぶことができ、場所に縛られることなくインターネット接続できるのが大きな魅力です。しかし実際に選ぶとなると、様々な会社がサービス提供しているため、どの会社と契約すればいいのか悩んでしまう方も多いでしょう。今回は満足できるポケットWiFiを選ぶために、各社の特徴と違いについて見ていきましょう。
ポケットWiFiの種類は?
実は私たちがポケットWiFiと呼んでいるものには、通信方式の違いにより大きく2つの種類があります。
WiMAXを使った形式
ポケットWiFiの規格のひとつはWiMAXと呼ばれるものです。通信規格と言うとわかりにくいのですが、冒頭でも述べた通り、LTEや3Gなどの通信規格と同じで、通信の種類と考えていただければ分かりやすいかと思います。
現在はWiMAXの通信が進化した「WiMAX2+」が主流となっています。WiMAX2+の速度は最高で558 Mbpsと、LTEと体感はほとんど変わらないレベルとなっています。そのため動画の再生もかなり快適に行うことが可能です。
LTEを使った形式
ポケットWiFiの形式のもうひとつはLTEと呼ばれるキャリアが提供する回線のことです。LTEとは「Long Term evolution」の略称で、4G LTEとも言うように3G回線が進化したものです。通信速度はポケットWiFiにより異なりますが、主流のものは600~1,288 Mbpsです。
ポケットWiFiのLTEは種類により速度だけでなく繋がりやすさもかわってきます。LTEの全てのポケットWiFiがスマホのLTEと同じではない、という点には注意しておく必要があるでしょう。
LTEかWiMAXか?
各社の違いを見ていく前に、LTEとWiMAXの違いについて確認しておきましょう。おおざっぱにいえば、以下のような関係になります。
WiMAX | LTE | |
通信可能エリア | ◯ | ◎ |
通信速度 | ◎ | ◯ |
繋がりやすさ | △ | ◯ |
通信制限後の速度 | △ | × |
キャンペーン | ◯ | × |
通信容量プラン料金(7 GB) | ◯ | ◎ |
通信容量プラン料金(無制限) | ◎ | △ |
WiMAXとLTEの決定的な違いは、使用する周波数帯域による差です。簡単に言うと、周波数が低いと電波が遠くまで届き、かつ障害物を回りこむため安定した通信が可能です。逆に周波数が高いと電波は短く直線に進むため、障害物の奥に電波は届きにくくなります。
WiMAXの周波数帯域は2.6 GHzとなっており、高い周波数を使っています。大きく開けた場所で使う分には問題とならないことがほとんどですが、地下鉄やビル陰などの障害物によって電波が遮られるため通信が不安定になることがあります。
LTEの周波数帯域は700 MHz〜900 MHzとなっており、低い周波数を使っているため、どこにいても安定した通信が可能です。この帯域は他と比較して特に繋がりやすいため、各社は「プラチナバンド」と呼んでいます。LTEの場合には、ポケットWiFiによって繋がる周波数が違いますので、一度確認してからの契約をおすすめします。
主要各社の比較
ポケットWiFiの規格がわかったところで、ポケットWiFiを提供している主要5社の違いを見てみましょう。
UQ WiMAX | au | Y!Mobile | Softbank | NTT Docomo | |
規格 | WiMAX | WiMAX | WiMAX | LTE | LTE |
実質速度 | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
データ容量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 50 GB | 30 GB |
速度制限条件 | ◯ | ◯ | ◯ | △ | △ |
月額料金(公式サイト申込時) | 3,880円 | 4,380円 | 4,380円 | 7,500円 | 6,980円 |
実質月額料金 | 2,952円 | 4,505円 | 4,461円 | 9,572円 | 9,525円 |
通信エリア | ◯ | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
契約期間 | 3年 | 2年 | 3年 | 2年 | 2年 |
- UQ WiMAX:ギガ放題
- au:月間通信量無制限・ギガ放題プラン
- Y!Mobile:Pocket WiFiプラン2(月間容量7GB)+アドバンス(無制限)オプション
- Softbank:月間データ容量7GB・4G LTEデータし放題フラットプラン
- NTT Docomo:月間30GBの新料金プラン・ギガホ
auの使用回線は実はUQ WiMAXと同じなのですが、携帯キャリアはキャンペーンがいまいちです。Y!Mobileはエリアと実際の速さがいまひとつで、UQ WiMAXと比較してやや割高です。Softbakは月額費用がさらに割高で、無制限で使うことができません。NTT DocomoもSoftbankと同じくらい高額で、さらに容量制限も厳しく、コストパフォーマンス的には選択肢から外れるでしょう。
大手通信会社であっても大きな差が出るため、月間のデータ容量と月々の料金は、ポケットWiFiを選ぶ重要なポイントといえるでしょう。
こちらの表でわかる通り、ずばりUQ WiMAX以外を選ぶ理由が見当たりません。WiFiルーター金額が無料かつキャッシュバック金額が大きいため、UQ WiMAXのみ実質月額料金が月額料金より低く抑えられているのがわかりますね。
プロバイダを選んでみよう!
ポケットWiFiの特徴がわかったら、実際に契約するプロバイダ(販売代理店)を選んでみましょう。どのプロバイダを選ぶかにより、キャンペーンには大きな差がありますのでぜひ比較してみてくださいね。
