2020年5月1日、特別定額給付金の申請が開始されましたが、手順がわからず郵送での申請が始まるのを待っている方も多いのではないでしょうか?しかし郵送申請はいつ開始になるかもわからず、受け取り時期も見込めません。ここでは少しでも早く特別定額給付金を受け取るためのオンライン申請の方法を見ていきましょう。
特別定額給付金とは?
2020年4月20日、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行うことを目的に、「緊急経済対策」が閣議決定されました。
これは、2020年4月30日時点で居住する自治体において、すべての人に「1人10万円」を給付する大胆な支援策となっています。家族のいる場合は、まとめて世帯主がまとめて申請を行うことも可能です。
特別定額給付金である10万円を受領するためには、申請を行うことが必要です。
特別定額給付金の申請方法
特別定額給付金を申請するには、郵送による申請とオンラインによる申請の2種類があります。
郵送による申請
郵送による申請とは、世帯主(申請・受給権者)あてに郵送された申請書に振込先口座を記入し、振込先口座の確認書類と本人確認書類の写しを郵送により提出する方法です。
申請書の郵送は自治体によって異なり、5月下旬以降発送できるよう準備を進めている自治体がほとんどです。しかし、リーマンショック時に行われた定額給付金の場合、基準日から3ヶ月たっても郵送できない自治体が現れる(※)など、対応は自治体によりまちまちというところです。
※リーマンショック時の定額給付金の場合、第2次補正予算案が閣議決定されたのは2008年12月20日で、年齢などの基準日は2009年2月1日と定められました。申請書の送付がもっとも遅かった北海道札幌市では、2009年5月19日に郵送送付が開始されました。(出典:定額給付金および子育て応援特別手当について(札幌市))
そのため、確実に早く給付を受け取りたい方には、可能な限りオンラインによる申請がおすすめとなっています。
オンラインによる申請
オンラインによる申請とは、マイナンバーカードを用いてWeb上からのオンライン申請を行う方法です。
オンライン申請ではパソコンからの申請とスマートフォンからの申請の2種類の方法があります。
パソコンによる申請
パソコンから申請を行うためには、以下のものが必要です。
- パソコン
- ICカードリーダ
- マイナンバーカード(電子証明書付きに限る)
- 券面事項入力補助用パスワード(4桁)、電子証明書用の暗証番号(6桁〜16桁)
- 振込先口座の確認書類(通帳やカードなど)
ICカードリーダは確定申告をe-TAXで行なっている方は持っているかもしれませんが、馴染みがある方はあまりいないでしょう。そのため、多くの方はスマートフォンを利用してオンライン申請することになります。
スマートフォンによる申請
スマートフォンから申請を行うためには、以下のものが必要です。
- スマートフォン(使える機種は後述)
- マイナンバーカード(電子証明書付きに限る)
- 券面事項入力補助用パスワード(4桁)、電子証明書用の暗証番号(6桁〜16桁)
- 振込先口座の確認書類(通帳やカードなど)
必要な機器はスマートフォンひとつですが、オンライン申請を行うことが可能な機種として、マイナンバーカードを読み取るNFC機能のついたものである必要があります。
iPhoneであればiPhone7以降が必要で、Android等ではこちらの一覧でお使いの機種が対応しているかを確認しましょう。
また、マイナンバーカードを受領しており、かつ電子証明書をつけている必要があります。さらに、券面事項入力補助用パスワード(4桁)と、電子証明を行うための暗証番号(6桁〜16桁)も必要となります。
以下に該当する方は、所轄の役所やマイナンバーカードセンターへ向かい、申請を行う必要があります。
- マイナンバーカードを持っていない方
- マイナンバーカードに電子証明書を付与していない方、または付与したのかわからない方
- 電子証明などの暗証番号を忘れてしまった方
ただし、役所やマイナンバーカードセンターでは同様の申請者が多く、「密」となりがち、かつ2時間待ちは当たり前なので、出向く日を土日ではなく平日にするなど時間の調整を行いましょう。住民票上の世帯主が家族分をまとめて申請できますので、感染リスクを抑えるためくれぐれも家族全員で行くことがないようにしてください。また、自治体によっては待ち時間に外出を認めているところもあります。
スマートフォンによるオンライン申請の手順
ここではもっとも手軽なスマートフォンによる申請を紹介しましょう。
なお、スマートフォンのブラウザで「Google Chrome」は未対応ですので、特にiPhoneをお使いの方は「Safari」を利用する点に注意します。
申請時間は概ね15分~20分程度で完了できます。
まずは、「マイナポータルAP」を開きます。ダウンロードはこちらから。
私はiPhone Xを利用しましたが、マイナンバーカードを読み取る画面に遷移せず、かなり手間取りました。マイナポータルAPをダウンロード後、以下の作業をあらかじめ行なっておくとよいでしょう。
- マイナポータルAPをダウンロードした後、スマホを再起動する
- iPhoneの場合、Safariの「プライベートブラウズモード」をOFFにする
マイナポータルAPから「ぴったりサービス」を開き、必要事項を記入していきます。
カテゴリーは「特別定額給付金」を選択します。
次の画面でチェックすれば、申請準備完了。
ここからは、いよいよ申請です。
入力を進めていくと、[申請者の情報を入力してください]の中で「マイナンバーカードを読み取り」が現れます。ここが一番のハードル。
マイナンバーカードの券面事項入力補助用パスワードを入力し、マイナンバーカードをかざします。3回間違えるとロックされてしまいます。
読み取りに成功したら、[Safariを確認してください]と出るのでSafariに戻ります。ぴったりサービスなど、情報の入力や申請はウェブブラウザで行いますが、マイナンバーカードのやりとりに関わる部分はマイナポータルAPを使うことになります。
申請書類登録では、振込先口座を確認できる書類をデータで提出します。通帳やキャッシュカード、インターネットバンキングの画面の写しなどを提出します。スマートフォンならカメラで簡単に可能ですね。
もう一度マイナンバーカードをスキャン。今度は電子申請用のパスワードを入力します。一度スキャンしているので、パスワードさえわかれば困らないはず。5回間違えるとロックされてしまいます。
これで完了です。
給付金の受け取り時期は?
受け取り方法は申請時に設定した口座への振込となります。振込は事務作業となるため、多くの申請がはじまる郵送による申請がはじまってからの申請では、振込が後ろ倒しになってしまいます。
そのため、オンライン申請により、早く申請を完結させることで受け取り時期も早くなることが期待されます。自治体にもよりますが、この時期の申請であれば、申請完了から2週間程度で振り込まれると期待されています。
まとめ
特別定額給付金は皆が平等に10万円が受け取ることのできる支援金です。生活にそれほど影響が出ていない方も給付金を受け取り、少しでも誰かのために消費を行うことで、経済の活性化に貢献してはいかがでしょうか?
このチャンスで欲しかった商品や人気の家電を買ってみるのもよいでしょう。例えば、Appleの新型Macbook Airなら115,280円(税込)から購入可能です。
なお、特別定額給付金の申請の締切日は、各市区町村における郵送申請方式の受付開始日から3か月以内が受付期限となっています。リーマンショック時(2009年)の締切日は発送から6ヶ月以内でしたが、期限が短く変更されていますので、ご注意ください。
気になる特別定額給付金にかかる税金についてはこちらから。