「1階は危ない」とよく言われますが、絶対NGかというと、そう言い切れない面もあります。
条件によってはリスクが下がるケースもあるし、逆に「2階でも危ない物件」も存在します。「何階かどうか」より「どんな構造・環境か」の方が重要な部分があります。
この記事では、1階物件のリスクを正直に整理しながら、「これなら検討できる1階」と「これは避けるべき1階」の判断基準を示します。
結論:女性の一人暮らしで1階は基本的に避けるべき。ただし条件次第
先に結論を出します。
原則:避ける。特に以下の条件が重なる1階は絶対に避ける。
- 道路・駐車場・共用廊下から窓・ベランダが見える
- オートロックなし
- 窓の鍵が古い・防犯ガラスでない
- 夜道が暗い立地
例外:以下の条件がそろえば検討できる。
- マンションの内廊下型(外から直接アクセスできない構造)
- オートロック+防犯カメラあり
- 窓が共用廊下・道路に面していない(中庭側など)
- 管理状態が良い
1階だからといって一律に「NG」ではありませんが、上記の例外条件をすべて満たしていないなら、3階以上を優先するのが安全です。
1階のリスク:具体的に何が危ないのか
① 窓・ベランダからの侵入リスク
警察庁の統計でも、住宅への侵入窃盗の多くは「無締まり(鍵をかけていない)」か「ガラス破り」です。1階は侵入に必要な「よじ登る」動作が不要なため、物理的なアクセスのしやすさが2階以上と明確に違います。
② 部屋の中が見えやすい
カーテンを閉めていても、隙間から照明の点灯・消灯が見えます。在室・不在のパターンが外から把握されやすく、生活リズムを把握されるリスクがあります。
③ 湿気・虫の問題
防犯以外でも、1階は湿気がこもりやすく、カビ・結露が発生しやすいです。また、地面に近い分、虫(特にゴキブリ・蚊・クモ)が侵入しやすいです。
「1階でもマシ」なケース
ケース①:内廊下型マンション
廊下が建物の内側にある(外から直接廊下に入れない)構造のマンションは、外部からのアクセスが制限されます。エントランスのオートロックを突破しないと廊下に入れないため、1階でも防犯性が高くなります。
確認方法: 内見時に「廊下は外に面していますか?」と不動産会社に確認する。外廊下(廊下が外から見える・入れる)か内廊下かを必ず確認してください。
ケース②:窓が道路・共用部に面していない
中庭側・建物の内側に窓・ベランダが向いている1階は、外部からの視線・アクセスが制限されます。「誰でも通れる道路や廊下から直接窓が見える」状態でなければ、リスクは下がります。
ケース③:管理状態が非常に良いマンション
防犯カメラが多数設置されている・管理人が常駐している・住人のマナーが良いマンションは、1階でも相対的に安全です。ただし「管理が良い=防犯が完璧」ではないため、過信は禁物です。
「2階なら安全」も過信しない
よく「2階なら1階より安全」と言われますが、これも絶対ではありません。
- 隣の建物・塀・木から容易によじ登れる2階は、実質1階と変わらないリスクがある
- 外廊下型の2階は1階と同様に外部からアクセスしやすい場合がある
「何階か」だけで判断するのではなく、窓・ベランダへのアクセスのしやすさ・構造・周辺環境を総合的に判断することが重要です。
内見時に確認すべきこと(1階物件の場合)
1階物件を候補にする場合は、内見時に以下を必ず確認してください。
- 廊下は内廊下か外廊下か
- 窓・ベランダは道路・駐車場・共用廊下から見えるか
- 窓の鍵の状態(ガタつきがないか・補助錠が追加できるか)
- 防犯カメラの設置数と位置
- オートロックの有無と仕組み
- 隣接する建物・フェンス・木からよじ登れるか
内見チェックリストの詳細はこちらの記事でまとめています。
1階を選ぶ場合の必須対策
どうしても1階を選ぶ場合は、以下の対策を入居前に実施してください。
補助錠の取り付け 玄関ドアの鍵に加えて、補助錠(サブロック)を追加します。2,000〜4,000円程度で購入でき、賃貸でも取り付け可能なタイプがほとんどです。
窓の防犯対策 窓ガラスに防犯フィルムを貼る、または補助錠を追加します。窓の鍵(クレセント錠)が古い場合は管理会社に交換を依頼してください。
ドアスコープカバーの設置 玄関ののぞき穴から逆に室内を覗かれる「逆のぞき」を防ぎます。カバーをつけるだけで対策できます。
これらの防犯対策の詳細はこちらの記事で解説しています。
まとめ
| 1階の種類 | 判定 |
|---|---|
| 外廊下・道路沿い・オートロックなし | ✕ 絶対に避ける |
| 外廊下・オートロックあり・窓が見える | △ 避けるべき |
| 内廊下・オートロックあり・窓が見えにくい | ○ 条件付きで検討可 |
| 内廊下・防犯カメラ多数・管理良好 | ○ 検討できる |
女性の一人暮らしでは3階以上を優先することをおすすめしますが、内廊下型で管理状態が良い1階であれば、防犯対策を追加した上で検討できます。家賃の安さだけで判断せず、構造と環境を必ず確認してください。
次に読む記事

