内見は「部屋の広さと日当たり」だけ確認して終わり、にしていませんか。
私は最初の物件をそうやって決めてしまいました。玄関の鍵の種類もゴミ置き場の場所も確認しないまま契約して、住み始めてから「これ、見ておけばよかった」と気づいたことがいくつもありました。
家探しの考え方については別の記事でまとめていますが、この記事では「内見のときに確認するポイント」に絞っています。現地で見落としやすい点を中心にまとめているので、内見前に一度チェックしてみてください。
内見前に準備すること
内見当日は緊張と時間的なプレッシャーで、冷静に確認できないことがあります。事前にチェックリストを印刷または保存して、1項目ずつ確認する習慣をつけましょう。
持参するもの
- スマートフォン(写真・動画撮影用)
- メジャー(家具の配置確認用)
- メモ帳
- 方位磁針アプリ(日当たり確認用)
また、可能であれば昼間と夜間の2回内見するのが理想です。夜の帰宅ルートの雰囲気や、周辺の騒音は昼間の内見では把握しきれません。
【防犯】玄関・共用部・オートロックの確認
✅ 玄関ドアの鍵の種類
鍵の種類は防犯性に直結します。
| 鍵の種類 | 防犯性 | 特徴 |
|---|---|---|
| ディンプルキー | ◎ | 複製困難・ピッキング耐性が高い |
| カードキー・スマートキー | ◎ | 複製困難・オートロックと連動が多い |
| 一般的なシリンダー錠 | △ | 複製・ピッキングのリスクあり |
一般的なシリンダー錠の物件でも、補助錠を追加することで対策できます。ただし最初からディンプルキーかカードキーが付いている物件を選ぶ方が安心です。
✅ オートロックの有無と仕様
オートロックがあるからといって、完全に安全ではありません。以下を確認してください。
- 共連れ(ついて入ること)が起きやすい構造でないか → エントランスが広い・見通しが良い物件の方が安心
- 宅配業者はどうやって入るか → インターフォンで解錠するタイプか、専用コードがあるタイプか
- 管理人や防犯カメラがエントランスにあるか
✅ 玄関ドアのドアスコープ(のぞき穴)
外から室内の光を確認される「逆のぞき」のリスクがあります。ドアスコープカバーを後付けできるか、または最初からカバーが付いているかを確認してください。
✅ 郵便受けの構造
郵便受けが外から手を入れられる構造だと、DM以外の重要書類を抜き取られるリスクがあります。鍵付きの郵便受けか、オートロック内側に設置されているタイプが理想です。
✅ 共用部の管理状態
共用部(エントランス・廊下・階段・エレベーター)の清潔さは、管理会社の質と住人のマナーを反映しています。
- 照明が切れたままになっていないか
- ゴミや私物が廊下に放置されていないか
- エレベーター内の掲示物に落書きや破損がないか
- 防犯カメラの設置数と位置
【防犯】部屋の位置・窓・ベランダの確認
✅ 部屋の階数と窓の位置
1階・2階は侵入リスクが高くなります。特に以下の条件が重なる場合は要注意です。
- 窓が道路や駐車場に面していて外から見えやすい
- 隣の建物・フェンス・木から容易によじ登れる距離にある
- ベランダが共用廊下から直接見える・アクセスしやすい
女性の一人暮らしの場合、できれば3階以上・エレベーターありの物件を優先することをおすすめします。
✅ ベランダの目隠し
道路や隣の建物からベランダの中が見えやすい物件は、洗濯物の状況から在室・不在・生活パターンを把握されやすくなります。ベランダに目隠しフェンスが設置できるか、あるいは構造的に見えにくいかを確認してください。
✅ 窓の鍵の状態
窓の鍵(クレセント錠)が劣化していてガタつく、または閉まりが甘い場合は交換を求めるか、補助錠の追加を検討してください。入居前に確認して、問題があれば管理会社に対応を依頼できます。
【騒音】音の確認
内見中に意識して確認したいのが騒音です。空室状態の内見では音が響きやすく、実際より静かに感じることがあります。
✅ 上下・隣の部屋からの音
- 床を歩いたときの音の響き方(コンクリート造 vs 木造で大きく違う)
- 隣の部屋との壁を軽く叩いて、壁の厚みを確認する(コンコン→薄い、ドンドン→厚い)
- 上の階の足音が聞こえるかどうか
✅ 外部からの音
- 道路沿いの場合、車・バイクの音がどの程度入るか
- 近くに電車の線路・踏切・工場・飲食店がないか
- 窓を開けた状態と閉めた状態の両方で確認する
✅ 設備の音
- エアコンの室外機の音
- 換気扇・給湯器の音
- 洗濯機置き場の位置(隣の部屋の洗濯機の音が響く場合がある)
【周辺環境】ゴミ置き場・掲示板・駅までの道
✅ ゴミ置き場の状態
ゴミ置き場の管理状態は、住人のマナーと管理会社の質を直接反映します。
- 分別がきちんとされているか
- 収集日以外のゴミが放置されていないか
- 周辺に悪臭や汚れがないか
ゴミ置き場が荒れている物件は、住人トラブルのリスクが高い傾向があります。
✅ 掲示板の内容
共用掲示板には、管理組合・管理会社からのお知らせが貼られています。
- 騒音・ゴミ出しに関する注意文が多く貼られていないか(住人トラブルのサイン)
- 管理会社の連絡先が明記されているか
- 古い掲示物が放置されていないか
✅ 駅までの道・夜道の雰囲気
内見が昼間の場合でも、帰宅ルートを実際に歩いてみることをおすすめします。
- 街灯の数と明るさ
- 人通りの多い道か、細い路地を通るか
- コンビニや飲食店など、「逃げ込める場所」が沿道にあるか
- 最寄り駅から徒歩何分か(地図上と実際の体感が異なることがある)
できれば夜の時間帯にも同じルートを歩くことをおすすめします。私は2件目の引越しのときに意識的に夜に歩いてみて、昼間は気にならなかった暗い区間があることに気づきました。
【その他】見落としやすいポイント
✅ 収納の量と使いやすさ
収納が少ないと、部屋が物であふれてストレスになります。内見時に実際にドアを開けて、奥行きと高さを確認してください。
✅ 日当たりと西日
南向きが日当たりが良いですが、西向きは夏の西日が強烈です。季節・時間帯によって印象が変わるため、方位磁針アプリで窓の方角を確認しておきましょう。
✅ コンセントの数と位置
一人暮らしで意外と困るのがコンセントの数と位置です。家電の配置と照らし合わせて確認してください。特にキッチン周りのコンセント数は重要です。
✅ 水回りの状態
- 水圧(蛇口を全開にして確認)
- 排水の速さ(詰まり・老朽化のサイン)
- 浴室の換気・カビの有無
- トイレの水の流れ
✅ 携帯電話の電波
室内で電波が弱い物件があります。内見中にスマートフォンの電波状況を確認してください。特に地下・鉄筋コンクリートの古い建物で電波が入りにくいことがあります。
内見チェックリスト(まとめ)
防犯
- 玄関の鍵はディンプルキー・カードキーか
- オートロックの有無と仕様を確認した
- ドアスコープにカバーがあるか
- 郵便受けの構造を確認した
- 共用部(廊下・エレベーター・エントランス)の清潔さを確認した
- 防犯カメラの設置を確認した
- 部屋の階数・窓の位置・ベランダの見え方を確認した
- 窓の鍵の状態を確認した
騒音
- 壁を叩いて厚みを確認した
- 外の音(車・電車)の聞こえ方を確認した
- 窓の開閉両方で音を確認した
周辺環境
- ゴミ置き場の状態を確認した
- 掲示板の内容を確認した
- 駅までの道を実際に歩いた
- 夜道の明るさ・コンビニの有無を確認した(できれば夜に再確認)
その他
- 収納の量・奥行きを実測した
- 窓の方角を方位磁針で確認した
- コンセントの数・位置を確認した
- 水圧・排水を確認した
- 室内の携帯電波を確認した
- 室内・押し入れ・水回りの写真を撮った
まとめ
内見でチェックすべきポイントは多いですが、すべてを完璧に確認しようとすると1件の内見に時間がかかりすぎます。優先度をつけるなら、防犯(鍵・オートロック・階数)→ 騒音(壁の厚み・外の音)→ 周辺環境(夜道・ゴミ置き場)の順です。
このチェックリストをスマートフォンに保存して、内見のときに見ながら確認してみてください。
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