社会人の方からよく聞かれるのが、「どうすれば年収が上がるか?」という質問だ。社会人になってそれほど間もない若手はもちろん、リーダー級やエグゼクティブ級からも質問を受ける。今回は年収を上げるためにプログラミング、特にその中でもPythonを勧めたい。その理由を見ていこう。
なぜプログラミングか?
まずは「なぜプログラミングができるようになるべきか」を説明したい。
年収を上げるためには、自分のパフォーマンスを高め生産性を上げることで、周囲から高い評価を得ることが必要だ。そのためには、専門業務はもちろん、ビジネススキルとしての段取りなど、社会人として円滑に業務を遂行することが重要だ。
さて、みなさんの周りには異常に仕事の段取りが悪いように見える人はいないだろうか?社会人になっても、残念ながら締め切りを守れない、段取りを理解できない人が一程度いる。
困ったことに、そのような多くの人は「自分は普通だ」と思っていることだ。自分ではできる限りのことをしており、仕方ないと考えているようだ。ということは、もし自分が同じようにそのような目で見られていたとしても、他人から指摘を受けなければ気づくことは難しいだろう。
端的にいえば、プログラミングはそのような人への特効薬となる。
プログラミングをする際には、必要な処理を適切な順番で構成しなければ、欲しい結果は得られない。もちろん、必要なインプットがなければ、欲しいアウトプットは決して得ることができない。
このプログラミングのプロセスは何かに似ていないだろうか?そう、これこそが仕事の段取りである。必要なタスクを適切な順番で行わなければ、スムーズに物事は進まない。顧客に出す資料が欲しいなら、必要なインプットをかき集めて作らなければならない。
そのような抽象的なプロセスを適切に学ぶことができる、それがプログラミングを学ぶことで得られる大きなメリットだ。
もちろんプログラミングのスキル自体が業務効率化に働くこともあるだろうし、プログラミングを通して基本的なITリテラシーを身につけることの重要性は改めて説明する必要もないだろう。
なぜPythonなのか?
次に、なぜPythonを学ぶべきか説明していこう。Pythonは一般的に「パイソン」と読まれるが、実は、プログラミング言語の中で今一番人気が伸びている注目の言語だ。
ビッグデータやAIといった、いわゆる「Tech系」の単語が日に日に存在感を強めている。PythonはビッグデータやAIを活用する上で、必須ともいえる言語だ。
データを扱う言語としては、データベースを扱うための「SQL」(厳密にはプログラミング言語ではない)、統計処理を得意とする「R」、同じく統計処理を得意とし有料の「SAS」などがある。「Python」の特徴としては、「統計処理に強い」「大量のデータを高速で扱える」「無料」という点だ。
Pythonの特徴が存分に生きるのが、大量のデータを扱うビッグデータやAIという注目の分野であり、相性が良いというわけだ。
プログラミングの学び方
プログラミングをするためには、まずプログラミングができる環境を整えることから始まるが、これがなかなか難しい。実際、始めようとした人の半数近くが環境構築の時点で挫折しているというデータがある。そのため、プログラミングを学ぶには、専門家の下で学ぶことが一番の近道だ。ここでは、プログラミングを学ぶ上で有用なサービスを紹介しよう。
CodeCamp(コードキャンプ)
最初に紹介するのは、CodeCampだ。
TechAcademy(テックアカデミー)に並ぶプログラミングスクールの老舗中の老舗であり、評価も様々なものがあるが、王道として挙げておきたい。
Pythonを体系的に学べるところが少ない中、CodeCampはPythonを用いたデータサイエンスコースを開いているのが大きな特徴だ。作業の自動化やデータ解析など、AI・データサイエンスの領域で活躍できるレベルを目標にしており、現役エンジニアがマンツーマンで教えてくれるなどかなり本格的なコースとなっている。
まずは無料体験レッスンで情報収集やプログラミングの初歩を学ぶところから始めてみることをおすすめする。
TECH::CAMP(テックキャンプ)
プログラミングを学ぶといえば、TECH::CAMP
が有名だ。テレビやネットの広告で一度は聞いたことがある方もいるのではないだろうか?
TECH::CAMPといえば、あの堀江貴文氏(ホリエモン)が絶賛するプログラミングスクールであり、TECH::EXPERT(テックエキスパート)はその中でも人気のコースだ。あまり知られていないが、堀江氏は技術者としてかなり優秀という一面もあり、彼が起業したオン・ザ・エッヂ(後のライブドア)は技術をITサービスとして提供する会社だ。
TECH::CAMPを受講するかどうかはひとまず置いておいても、まずは無料のオンライン説明会で情報収集するところから始めてみてはいかがだろうか。
.Pro(ドットプロ)
Pythonを学ぶのであれば、.Pro
が有名だ。.Proには「フロントエンドコース(webサイト・webデザイン)」と
「Pythonコース」の2つのコースがある。Pythonは取り扱っているプログラミングスクールがほとんど無く、人工知能や機械学習といった最先端の分野を重点的に学習するために.Proは多くの人に選ばれている。
プログラミングスクールには受講生のゴールをコミットするところが少ない。.Proではプログラミング教育業界の中でも数少ない、結果にコミットするサービスとなっている。.Proの受講生の約90%が未経験からのスタートであり、完全対面式・少人数クラスの講義スタイルにより学習をサポートする体制が整っている。受講者の年齢層としては、男性なら40歳くらいまで、女性なら30歳までの方が多いようだ。
座学や講義ベースの授業ではなく、AIの研究者や現役エンジニアが教える実践形式のカリキュラムとなっており、世の中で本当に必要な”即”活かせるスキルを習得できる。6ヶ月間の密度の濃いカリキュラムの中ではプログラミングだけでなく、マーケティングや案件管理の方法等を身につけることが可能だ。
「CodeCamp」や「TECH::CAMP」、「.Pro」といった優れたサービスをうまく活用することで、生産性の向上や新しい付加価値の創出に活かしてほしい。