【添削・修正】英文添削ツールGrammarlyの特徴と使い方【メールや論文にも】

Eメール、エッセイ、論文やレポートを英語で書くとき、「スペルが正しいか」「文法は正しいか」「伝えたいニュアンスが表現できているか」等、不安は多いだろう。言い方や単語の選び方は千差万別であり、ネイティブであってもベストな表現へ修正することは難しい。今回は世界中で使われているAI活用型オンライン英文添削ツール「Grammarly」を紹介していく。

英文添削の重要性

ビジネスや学術研究等の発表は国際的に通じることが求められる。Eメール、エッセイ、論文やレポートなど、英語を日常的に使う人も多いだろう。英語の重要性は今さら語るまでもない。

しかし、実際に英語を使っていても「適切な英語を使えている」という自信を持っている人は少ないものだ。スペルミスや文法ミスがないかはもちろん、伝えたいニュアンスを適切に表現できているかは、判断が難しい。留学経験者やネイティブであっても判断は分かれるし、専門的な領域でなおさらだ。

ニュアンスや表現方法の誤りについては、日本人は特によく指摘される。文法構造が日本語と英語で異なるだけでなく、日本語をそのまま言い換えても英語ではうまく伝わらないことが多いためだ。

英文添削ツールを活用することで英文表現がかなり改善するため、ぜひ利用を勧めたい。その中でもおすすめが「Grammarly」である。

Grammarlyとは?

Grammarlyとは、オンラインで利用できる英文添削ツールだ。Webで英文を入力することで、校正を行ってくれる。

PC版での対応となっており、現時点ではスマホには未対応だ。また、Grammarly自体が英語で提供されるサービスであり、基本的な使い方は英語で紹介されている点には注意が必要だ。

無料版と有料版があり、校正チェックのレベルが異なっている。この点については後ほど説明しよう。

他の英文添削ツールとの比較

他の英文添削ツールとはどのような違いがあるのだろうか?

大きな違いとしては、添削がツールによるものかネイティブ(人力)によるか、というものがある。前者ではとにかく早く、添削が再現的であるというメリットはあるが、長文の添削はやや精度が落ちる。一方、後者のネイティブの添削では、長文でも本当に通じる表現に修正できるメリットがあるが、人により添削結果が異なりいつでも結果が得られるわけではないというデメリットもある。

他にもMicrosoft Officeとの連携可否、スマホへの対応状況、価格面での違いなどがある。

サービス無料版有料版価格特徴
Grammarly⚪︎$29.95/月、$139.95/年ツール添削、チェックは高精度
Ginger⚪︎$29.96/月、$59.98/年ツール添削、精度はGrammarlyに劣る
Language Tools⚪︎¥599.92/月、¥7,199/年ツール添削、オーストラリア英語や南アフリカ英語にも対応
1Checker⚪︎-ツール添削、無料だけど悪くない精度
Scribens⚪︎-ツール添削、OfficeやGoogle Docsにも対応
ludwig⚪︎-ツール検索、信頼できる文献との比較による検証
Lang-8⚪︎$29.96/月、$63.00/年ネイティブが添削
Fruitful English-¥66,000/120チケットネイティブおよび日本人講師が添削

無料版と有料版の違い

まず、無料版ではスペルチェックの観点でチェックを行うことができる。有料版では以下の5つの観点でチェックが可能だ。

  • Contextual spelling(スペルチェック)
  • Grammar(文法)
  • Punctiation(文の区切り)
  • Sentence structure(構文チェック)
  • Style(不必要な単語や冗長な表現のチェック)

無料版であっても特に指摘を受けるのが、"a"と"the"の違い、つまり冠詞の修正だ。簡易的なチェックだけであれば、無料版でも可能である。

一方、有料版ではスペルチェック以外にもAdvanced Issuesとして添削結果が表示されるものがある。修正の内容としては、より文脈に基づく指摘事項が増える。

過去形と現在完了形の違い、副詞の位置、句動詞や受動態の違いなどは、無料版では校正が上がってこないチェックとなっているようだ。

Grammarlyの使い方

Grammarlyでは、以下の3つの方法で利用可能だ。

  • ブラウザ拡張機能
  • Microsoft Office連携
  • デスクトップアプリ

ブラウザ拡張機能とデスクトップアプリではGrammarlyの中に文章を保存する機能がある。実は、Professional Proofreadingにより、機械的な校正ではなくプロの校正者が校正することも可能だ。しかし、利用数が少なく、どれだけ有効なのか、どのようなサービスなのか現時点では詳細は不明だ。

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