※上田ハーローFXの事業は外貨ネクストネオ(外為どっとコム)へ承継されました。外為どっとコムのサービスの概要については以下の記事をご覧ください。

上田ハーローFXは、日本で1984年(昭和59年)に設立された伝統あるFXサービスです。知る人ぞ知る日本三大短資会社である「上田八木短資」グループ配下にあり、伝統ある短資会社系のFX会社です。少し前まではHPに様々な趣向が凝らされていたのですが、最近は方向性が変わったのかFX会社らしい風貌にリニューアルされました。筆者が上田ハーローFXを利用した経験を基にしたレビューとともに、口コミ・評判を見ていきましょう。

上田ハーローFX | |
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ペア数 | 25 |
取引単位 | 1,000 |
スプレッド (USD/JPY) | 0.8銭 |
スワップ | ⚪︎ |
口座数 | ー |
アプリ | 上田ハーローFX スマート1 |
- 独自の取引システムを活用したい方
- スワップポイントを日々現金化したい方
- 現受渡し(両替)も行いたい方
- 証拠金を外貨で預け入れしたい方

短資会社系列なせいか独自のサービスを提供している点が魅力的です。

スプレッドが広いので短中期の取引には向きませんがファンとして長期保有でのポジションを保有しています。
上田ハーローFXの総合評価
上田ハーローFXは、日本で1984年(昭和59年)に設立された伝統あるFXサービスです。知る人ぞ知る日本三大短資会社である「上田八木短資」グループ配下にあり、伝統ある短資会社系のFX会社です。
短資会社らしいFX投資に嬉しい知見を活かしたサービスが特徴です。
また、少し前までは非常に趣向の凝らしたWebページとなっていましたが、最近ではFX会社らしい普通のWebページに戻ってしまいました。
上田ハーローFXが選ばれる理由
上田ハーローFXは短資会社系列のFX会社ということで、他社とは強みが異なっています。
スワップポイントの日々現金化、現渡し可能、外貨での証拠金受け入れに対応など、国内で登録されているFX会社としてはかなり異色のサービスとなっています。
先ほど少し触れたように、以前は非常に趣向の凝らしたWebページとなっていました。
過去のページを見てみると、「独自の取引支援システム「テクる」のフラッシュ演出」、「”ご当地カレーで全国制覇!!” や “鉄研 上田ハーロー鉄道研究会”」へのリンクなど、なぜFX会社のWebページにこれほど趣向を凝らしているのか?という謎が深まります。この件は、ザイFX!様でも紹介されました。決してエイプリルフールなどのネタではありません。

現在では「ご当地カレーで全国制覇!!」のページは見つからず、「鉄研 上田ハーロー鉄道研究会」も2015年を最後に更新が止まっているようでした。最近は方向性が変わったためか、普通のFX会社のWebページとなっています。
何が上田ハーローFXの人気を支えているのか、利用者からの口コミや評判も含め確認していきましょう。
理由1:独自の取引システム
上田ハーローFXが多くの人に選ばれる1つ目の理由は、独自の取引システムを提供しているという点です。
特にテクニカル分析を利用した発注支援ツール「テクる」は、テクニカル分析からワン・クリックで発注可能です。
リアクション・トレンド・システムとも呼ばれるピボットポイントは、FXを始め多くのトレーダーが利用し、有効性が認められているテクニカル分析の手法です。上田ハーローFX独自のリアルタイムピボットは、ピボットポイントの良さを最大限に引き出すため、直前までの高値・安値・現在値から、サポート・レジスタンスを瞬時に計算することができます。
理由2:スワップポイントを日々現金化できる
上田ハーローFXが多くの人に選ばれる2つ目の理由は、スワップポイントを日々現金化できるという点です。
スワップポイントを日々現金化し引き出すことができる業者は、そう多くありません。GMOクリック証券のFXネオやみんなのFXがよく知られていますが、実は上田ハーローFXでも可能です。
長期でスワップポイント狙いでトレードする際には、決済しなければスワップポイントを実現できないと、せっかく有利なレートでポジションをとっても決済が必要ですから、建玉をもったままスワップポイントを引き出せるというのは重要なポイントです。
特に、上田ハーローFXではポジションを長期で持つことがメインになりますから、ぜひ活用したいサービスです。
理由3:現渡が可能
上田ハーローFXが多くの人に選ばれる3つ目の理由は、外貨の現渡しが可能な点にあります。
国内で登録されている業者であれば、ポジションの評価はもちろん、決済についても円貨で行うのが普通です。
上田ハーローFXでは外貨での現渡しが可能となっています。例えば、EUR/USDの通貨ペアは、普通の業者であれば現地通貨である円貨で決済されますが、上田ハーローFXでは外貨で決済(現渡し)も可能です。円で評価されると不利になってしまう通貨でも、安心して取引を行うことができます。
外貨の現渡しが可能な業者は国内では上田ハーローFXのみです。
理由4:証拠金を外貨で預け入れ可能
上田ハーローFXが多くの人に選ばれる4つ目の理由は、証拠金を外貨で預け入れ可能である点です。
国内で登録されている業者であれば、ポジションの評価はもちろん、証拠金の入金や出金も円貨で行うのが普通です。
しかし、上田ハーローFXに限って言えば、評価こそ円貨で行れますが、証拠金を外貨で引き出すことができます。
最初に預け入れる証拠金はもちろん、外貨の現渡で発生した口座の外貨についても、そのまま出金することができるのです。
上田ハーローFXのデメリット
デメリット1:スプレッドは広め
FX業者間の競争は熾烈で、国内業者はどこも他社よりも手数料を安くすることを意識しています。
伝統的な国内業者では特にスプレッドに注力しており、どの会社もかなり低い水準まで抑えてきました。
しかし、上田ハーローFXは少額から利用できるというメリットがある一方、スプレッドは他社よりも広めになっています。
例えばもっとも代表的なペアであるドル円でいえば、業界最狭水準は0.2銭ですが、上田ハーローFXは0.8銭となっています。
デメリット2:クイック入金する金融機関が少ない
FX口座への入金のうち、もっとも迅速に余力に反映されるかつ手数料がかからないのが「クイック入金」です。
上田ハーローFXのクイック入金では、対応している金融機関が他社よりも少ないです。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- ゆうちょ銀行
- ジャパンネット銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- セブン銀行
- イオン銀行
上記以外の金融機関を利用している場合は、ATMでの通常入金や振込を利用する必要があります。地方銀行などを利用している方にとっては利便性が低く感じられるかもしれません。
上田ハーローFXで注意しておきたいポイント
ポイント1:通貨ぺアは少なめ
上田ハーローFXで取引可能な通貨ペアは25と他社に比べて少なめです。
例えば、馴染みのある通貨で言えば、スイスフラン(CHF)、インドネシアルピア(IDR)、韓国ウォン(KRW)などは取り扱いがありません。
しかし高金利通貨としてメジャーである、トルコリラ(TRY/JPY)、メキシコペsp(MXN/JPY)、南アフリカ(ZAR/JPY)は含まれており、投資家から投資需要の強いペアは揃っているともいえます。
特に長期ポジションを保有するというところでは、それほど不便さを感じる場面はないのではないでしょうか。
ポイント2:外貨出金の手数料
上田ハーローFXでは外貨の現渡しや外貨の証拠金受け入れが可能ですが、外貨の引き出しについては送金手数料および外貨取扱手数料(リフティングチャージ)が全額顧客負担です。
入金時には500円〜2,500円、出金時には1,000円〜3,000円とやや高額です。
とはいえ、上田ハーローFXでは1,000通貨と少額から取引を開始できますので、余った外貨や余った資金で取引を初めるのが良いのではないでしょうか。
ここまでメリット・デメリットを紹介してきましたが、これからFXを始めるという方にも、上田ハーローFXの利用を検討してみてはいかがでしょうか。