FXのレバレッジとは

FXのレバレッジとは?

FXではレバレッジを利用することにより、証拠金以上の外貨を取引することができます。レバレッジの倍率を高くするほど為替相場の変動によるリスクは高まります。逆に証拠金と同額の外貨を取引する(レバレッジ1倍)場合は、外貨預金に近い比較的低リスクな取引を行うこともできます。

仮にレバレッジが100倍で取引した場合、1%の為替レート変動(1ドル=100円から1ドル=101円, 100 pips)が100%の変動になる。利益なら証拠金が2倍になりますが、損失なら証拠金全額を失うことになります。

高いレバレッジであるほど、リターンが高まりますがリスクもそれ以上に高まることを理解しなければなりません。注文後はすぐにストップロスとして「逆指値」を必ず使い、被害を最小限に留めることが大切です。

実際には、商品先物の証拠金取引ではロスカットルール等の特約がない限り追証制度があり、入金期限以後の商品先物取引業者の任意による強制決済か入金期限までの入金の選択ができ若干の時間的な余裕があります。それとは異なり、損失が一定額を超えると、ロスカットルールによって強制的に反対売買がなされます。またそれよりも損失の小さい段階で追加証拠金の差し入れ(追証)を請求される場合もあります(マージンコール)。ロスカット判断は取引時間中はほぼリアルタイムで行われますが、システム状態によっては必ずしもリアルタイムとならない場合もあるほか、週明けに大きな変動があることもあるため、特に高いレバレッジの損切りではロスカットルール以上の損失が発生するケースが多いです。

外国為替を原資産とした場合、そもそも通貨の両替から派生しているが故に、上場の有価証券とは本来的にその性質が異なります。レバレッジの概念は想定元本のみならず「評価損益をどの程度の頻度で管理すべきか」という極めて高度なリスク管理と表裏一体です。この部分を行政・立法という公権力もしくは業界団体による自主ルールでの制定を行おうとする試みもありますが、一方でリスク管理手法は各金融商品取引業者によって大きく異なるというのが実状です。2010年8月1日より最大レバレッジ50倍の規制が行われ、2011年8月1日より、最大レバレッジ25倍の規制が金融庁より導入されました。

レバレッジ規制のない国で運営されている取引業者(いわゆる海外FX)が、25倍を超えるレバレッジを日本居住者向けに提供している場合がありますが、金融庁はそのような業者に対して無登録業者として定期的に警告を行っており、同庁はトラブルが生じた際の追及が困難になるとして利用をしないように呼び掛けています。

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