業者を比較するポイントとは?
業者を比較するうえで様々な比較ポイントがあります。ここでは以下の7つのポイントを紹介しておきましょう。
手数料
手数料といっても様々なものがあります。以下に代表的な手数料をあげてみました。
口座開設手数料 | 新たに口座を開設する際に発生する手数料 *国内では無料の業者がほとんど |
口座維持手数料 | 口座を維持・利用するために発生する手数料 *国内では無料の業者がほとんど |
取引手数料 | 売買が完了した時点で発生する手数料 |
レバレッジ手数料(建玉手数料) | レバレッジ取引・仮想通貨FX取引において、ポジションを持った日から1日ごと加算されていく手数料 |
入出金手数料 | 仮想通貨取扱業者の口座に日本円などの法定通貨を入出金する際にかかる手数料 |
送金手数料 | 他の取引所に仮想通貨を送金する際に発生する手数料 |
スプレッド
スプレッドとは買値と売値の差のことです。
各取引所はスプレッドを明確に公表しておらず、利用者からは負担額が把握しにくいため、「見えない手数料」とも言われています。スプレッドが大きいと損益がプラスになるまでにより大きな価格変動を要することになります。できるだけスプレッドが小さな取引所を選ぶようにしましょう。
またスプレッドは取引所の取引を意識しがちですが、販売所での取引にもスプレッド存在します。その業者が取引所も開いていれば、その瞬間の買値と売値の中間値がその業者での公正な仮想通貨の金額となるはずで、販売所でもその金額で販売されるものです。しかし実際は販売所での価格も公正な金額よりも高くなっています。
一般にスプレッドは取引所の方が小さく、販売所の方が大きいです。業者にとって販売所としての収入源は販売時のスプレッド分のみですから、業者の裁量で積まれ割高になりがちです。
取扱通貨
業者によって取り扱っている仮想通貨の種類は異なっています。
また、販売所取引のみか取引所取引にも対応しているかも異なりますから、ある程度メイン口座以外の業者でも口座は持っておきたいものです。
取引や分析のツール
取引を行っていると取引ツールや注文ツールの重要性に気付くことになります。
例えば初心者の方はツールはよりシンプルで迷いがない操作ができる方が好まれるかもしれません。しかしベテランの方ではより高度な分析を行うために様々なツールを求めるでしょう。
スマートフォンへの対応
仮想通貨の世界では、取引は24時間365日行われます。大きなニュースが報道されれば相場が大きく動くのが通常です。
そのような場合、外出先であっても取引や分析を行うことが必要になります。
業者によってはスマートフォン専用のアプリを用意しており、外出先でも注文や分析が可能となっています。しかしアプリの出来や使いやすさは業者によりまちまちで、かなり優劣の分かれるところになります。
財産管理・セキュリティ
日本でもたびたび仮想通貨の流出が報道されているように、財産管理やセキュリティ対策は重要です。
有事の際に顧客の資産が守られるためには、顧客資産が会社の資産と分別管理されていることが必要です。
セキュリティに関してもコールドウォレットでの管理はもちろん、「SSL(セキュアなプロトコルを使用)」「マルチシグ(複数人署名)」「二段階認証」といった、セキュリティ対策を十分に行っていることが必要です。
信頼性
意外と忘れがちなのが、業者の会社としての信頼性です。
財務の健全性はもちろん、過去に不祥事を起こしていないか等は一度は確認してしておくべきです。
幸いなことに、国内の仮想通貨取り扱い業者は「十分に資本金を用意している」「大手グループに属している」「過去に事件があっても原因究明しきちんと対策を行っている」といったように、きちんとした業者になっています。