国内で取引可能な暗号資産(仮想通貨)の種類

取引可能な通貨

BTC(ビットコイン)

BTC(ビットコイン)は、仮想通貨に興味がない人でも、その名称ぐらいは聞いたことがあるほど高い知名度があり、仮想通貨の代名詞ともいうべき存在です。

BTC(ビットコイン)は、2008年に考案された暗号技術を利用した仮想通貨です。どの国家や組織にも支配されない「非中央集権」の通貨を作るという理想のもとに、BTC(ビットコイン)は開発されました。ブロックチェーン技術を基盤とするしくみによって、価値の担保を行っています。

なお、ブロックチェーン技術とは、ある一定数の取引記録が1つのかたまり(ブロック)として管理され、そのブロックが1本の鎖(チェーン)のように管理される技術のことです。

XRP(リップル)

リップル社(Ripple Inc.)が運営する決済システム・送金ネットワークで使用される通貨を、XRP(リップル)といいます。グローバルに資産をやりとりできることを目標に掲げて開発されました。

国際送金のスピードが速くなることが特徴で、手数料も低コストになるという利便性の高さから、世界中の金融機関で相互送金に活用されていくことが期待されています。

また、Google社をはじめとする数多くの企業が出資していることでも、XRP(リップル)は注目を集めています。

ETH(イーサリアム)

ETH(イーサリアム)は、幼少期から数学や経済学に才能を発揮し、BTC(ビットコイン)の魅力に心酔していた当時19歳の若きロシア系カナダ人、Vitalik Buterinによって考案されました。

ETH(イーサリアム)は、BTC(ビットコイン)よりもさらに進んだ機能を持っており、取引の経緯や契約内容といった細かい情報を記録できる「スマートコントラクト」を採用しています。

ETC(イーサリアムクラシック)

2016年6月、ETH(イーサリアム)を使った分散型プラットフォームに対するハッキング事件(The DAO事件)が発生しました。

ブロックチェーンの記録上、この事件について記録の巻き戻しを行った際、その措置に反対した人々が、すべての記録を残しているオリジナルのETH(イーサリアム)を「ETC(イーサリアムクラシック)」と名付けて保護しました。

LSK(リスク)

LSK(リスク)は、スマートコントラクト機能を持ったプラットフォーム「Lisk」上で、通貨として利用されるコインです。

スマートコントラクトは、特定条件を満たした場合に、プログラミングされた契約が自動的に実行されるというもので、さまざまな契約を自動化できます。

仲介業者を通さず、ユーザー同士が直接取引を行えるため、不正防止や取引速度の向上、コスト削減の可能性があります。

FCT(ファクトム)

FCT(ファクトム)は、「ビットコイン2.0」とも呼ばれ、ブロックチェーン技術をさまざまな用途に応用することを目的としています。

ありとあらゆる書類や記録をブロックチェーン上で管理することができ、印鑑証明のように特定の事実を証明する公証の役割も期待されています。

XEM/NEM(ネム)

NEMとも表記されるXEM(ネム)は、「New Economy Movement(新たな経済運動)」の略称です。

XEM(ネム)のネットワークに貢献した人ほど多くの報酬を得られるしくみとなっており、すべての人に平等に報酬が行きわたり、富の偏重が起こらないことを理想としています。

LTC(ライトコイン)

BTC(ビットコイン)を「金」とすると、LTC(ライトコイン)は「銀」を目指して開発されました。BTC(ビットコイン)の欠点になりそうな部分を改善して、共存を目指しています。

LTC(ライトコイン)は、BTC(ビットコイン)よりも高速な取引処理が可能で、発行枚数の上限はBTC(ビットコイン)のおよそ4倍に設定されています。

BCH(ビットコインキャッシュ)

2017年8月1日、BTC(ビットコイン)から分裂して誕生した仮想通貨が、BCH(ビットコインキャッシュ)です。ブロックサイズがBTC(ビットコイン)の最大8倍に拡張されたのが特徴です。

BCH(ビットコインキャッシュ)は、利用者の急増などが原因で、送金詰まりや手数料の高騰などの問題が起こっているBTC(ビットコイン)の課題を解消することを目的としています。

MONA(モナコイン)

MONA(モナコイン)は日本で始めて誕生した仮想通貨です。

MONA(モナコイン)は世界で初めて、ブロックチェーン上にある取引データを圧縮する、Segwit(セグウィット)と呼ばれる技術を導入しました。

XLM(ステラルーメン)

XLM(ステラルーメン)は2014年7月に登場しましたが、登場に至るまでは多難でした。Mt. GOX(マウント・ゴックス)破綻によりステラ開発財団が設立されたことで、通貨取引が開始されたという経緯があります。

XLM(ステラルーメン)は個人向けの決済や送金システムの効率化を目指し作られた点が特徴です。

QTUM(クアンタム)

QTUM(クアンタム)は2016年2月に登場しました。ビットコインの通貨機能とイーサリアムのスマートコントラクトの特徴を併せ持った次世代の仮想通貨です。

QTUM(クアンタム)はPoS(プルーフ・オブ・ステーク:Proof of Stak)という仕組みを採用しています。PoSでは、マイニング報酬が「クアンタムの保有量と年数」で決められるため、個人レベルでもマイニングに参加することも現実的です。

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